仏説無量寿経に書かれている。
人は独りで生まれ、独りで死んでゆく。
誰とも代わりはなく、
誰かと理解しあえることもない。
そして、人のみが
みずからのさびしさを自覚する。
夏目漱石や福永武彦が正面から向き合った、
福永武彦のことが好きだった
大林監督の「さびしんぼう」を生んだ、
近代的個人、近代的自我の抱える問題の元型が
既に書かれている。
そのさびしさを埋めるために
人はあらゆることをする。
人を恋い、共同体を作って同じ価値観を持って
相互理解度をなんとか上げようとする。
そうではなくて、
それぞれの多様な価値観を寿ぎつつ
この人の持つ根源的な「さびしさ」に
対抗することができるのか?
が Diversity の一つの挑戦なのだと思う。
そこに立ち向かえるほどには
我々は豊かになった、のかもしれない。
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