置いておくだけで何故利子がつくのか、
長い間不思議だった。
それはつまり、
誰かが発明した仕組みということだ。
貨幣を発明し、
さらにそれを自己増殖させる仕組みを
思いついた時点で、資本が生まれた。
剰余生産物を換金するために市場が発達した。
そうして資本主義経済が生まれた。
このとき、人類は
はずみ車の檻に閉じ込められたのだと思う。
資本主義経済は生産性を向上させ、
より多くの欲望を充足してきた。
しかし、生産性の高い、効率化された社会とは、
才能ある人間にとっては素晴らしいが、
多くの「普通」の人間を疎外する社会でもある。
豊かな生活を享受できる人の数は
全世界では増えているのだろうが、
(もちろん、日本では減っている)
世界全体がそうなる日はおそらく来ない。
マルクスは労働価値説をはじめとして、
いろいろな点で間違っていたが、
資本、そして、商品の背後にあるものと
その将来の可能性を見抜く目は、
確かだったのではないかと思う。
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