昔買った物理学の教科書などをちょっと斜め読みした。
その中の一冊の前書きで見つけた文章。
とにかく私はもう、"うまくいった、うまくいった”
という話をきくのに少々あきあきしてきた年令である。
人生そんなに万事うまくゆくこなんてありっこない。
物理学などやっていると、365日のうち、ほんの数日、
わかったような気がすることがあるくらいで、
ほとんどは暗中模索の連続である。
高橋康「統計力学入門-愚問からのアプローチ」
統計力学とは何の関係もないが、
私も、「こうすれば成功する!」
「こうしたら成功した!」という話には
飽き飽きしてきた年頃なので、
ちょっと共感してしまった。
(と言う割には「プロフェッショナル」
などをつい見てしまい、見れば、
それなりに感動してしまうのだが・・・)
統計力学の教科書としては、
ちょっと異色の本で、
「愚問からのアプローチ」と書いてあるが、
もちろん、愚問なわけではなく、
普通の教科書には書いてない、
しかし、本質的なことが書かれている。
懐かしいなぁ・・・
定価2,500円だが、Amazon では
古書が5,500円だった。
値段が上がっている、というのはさすがだ。
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