日々の寝言~Daily Nonsense~

電子ピアノの音改善プロジェクトの顛末(5)

調べてみると、まず、
ASIO4ALL というものがあった。

これは、ASIO に対応していない機器に
ASIO に対応しているようなことを
疑似的にさせるためのドライバ、
らしい。

面白そうだが、
公式のものではないので、
動くかどうかは機器次第、
みたいな感じということで
今回はパス。

さらに調べると、
Windows のオーディオエンジンは、
Vista 以降 WASAPI というものになっていて、
複数のアプリで共有される「共有モード」と、
単独のアプリに占有させる「排他モード」があり、
「排他モード」を使うことで
ASIO と同じような効果が得られる(可能性がある)
と書かれているのが見つかった。

Direct Sound は共有モードで動作するので、
様々なアプリからの音を統一的に
カーネルミキサーで処理して
音量調節などができるようになっているが、
そのために遅延が生じるということだ。

たとえば、こちらの記事が詳しい。

しかし、WASAPI の排他モードを使うには、
音を出すアプリ側がそれに対応している
必要がある。

Ivory Cantabile の Audio Engine の
セットアップでは、排他モードが
選択できないようだ。

そこで、たとえば、Cakewalk
のような無料の DAW
(Digital Audio Workstation)
ソフトウェアを使って、
その中で Ivory II の VST を動かせば、
JBL の Pebble を排他モードで
使えるのではないか?
と考えた。

あくまでもオーディオインタフェース機器
なしでお金を節約するか、
ASIO 対応の機器を買って
時間を節約するか、
迷ったのだが、結局、
ここでも好奇心が勝って、
Cakewalk by BandLab
をダウンロードしてインストールする。

Cakewalk も、昔、DTM で
使っていたことがあって、
何曲か鍵盤を使った打ち込みで
作曲したのを思い出す。

懐かしい・・・

ちょうど、PCM 音源が
普及しだした頃で、
Roland の Sound Canvas を
音源に使っていたと思う。

インストールはすぐにできたが、
起動してみると、
複雑過ぎて何がなにやら・・・

それでも、ネットの解説を
見たりしながら、
なんとか、Ivory II の
プラグインを認識させて、
読み込ませて、
チャンネルを作ることに成功した。

そして、出力先には
JBL Pebbles を排他モードで設定して
バッファサイズを小さくする。

設定画面でのレイテンシは
数msec になっている。

さて、どうか?
鍵盤を叩くと、

やはり遅延している・・・

うーん・・・
どうして???

電源の詳細設定で
CPU の電力使用を100% にする、
などもやってみたが、
うまくゆかない。

さらにネットを調べていたら、
WASAPI の排他モードで
レイテンシを制御するのは無理!
というブログ記事を見つけてしまった。

ふーむ・・・

予想されたこととはいえ、
悲しい。

(6)に続く。
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