帯に書いてある。
内容は悪くない。
変に煽っていないし、
粗製濫造感もあまりない。
まじめに作られている。
しかし、そのことと、この本が
成功術として最終的に有効かどうかは
ちょっと別だ。
世の中の人を3種類に分けてみる。
1)いわゆるマッチョな人
小飼弾のように生きればよいが、
「弾言」に書いてあるようなことは
既に知っているだろう。
2)真に働く気がない人
親の遺産か、生活保護か、
資産家と結婚するか、ヒモになるか、などなど?
いずれにせよこの本とは無縁。
3)働きたい気持ちはあるが、
マッチョにまではなれない人
世の中のボリュームとしては
こういう人たちが一番多くて、
本書の読者としても最も多いと思われる。
この本が3)の層に役に立つか?
というとかなり疑問。
たとえば、
「伸びる社員と伸びない社員は
どこが違う」という節があって、
アドバイスとしては
「社内外の勉強会に参加して、
貪欲に知識を取り込め!」とある。
うーん・・・
それができればそのほうがいいのは当然だが、
仕事の効率があがらずに時間が取れなかったり、
あるいは、意志が弱かったりして、
そこまでできない人が多いのが現実と思う。
だから、そういわれてもなぁ・・・感が漂う。
この本に限らず、世の中の成功術本は、
だいたいマッチョな成功者が書いている。
そういう本は、読んでいるとなんとなく
元気が出るという効用はあるかもしれないが、
3)の層にとって最終的に役に立つ可能性は
どうなのだろうか・・・
別に、成功までする必要は無いのだが、
生き残れないのはさすがに困る。
3)の層の人たちのために真に役立つ
格差時代の生き残り術の本があったら
是非教えてほしい。
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