日々の寝言~Daily Nonsense~

長谷川等伯展(3)美智子皇后と遭遇

7時40分頃になったところで、
そろそろ入り口付近が
空いているのではないかと思い、
もう一度最初から見直すことにした。

期待どおり、すっかり人は少なくなって、
どの画もすぐ近くで好きなだけ見ることができる。

これは素晴らしい!!!

能登や富山の寺に残された
初期の作品(20代後半?)でも、
その完成度は圧倒的だ。

その中では、釈迦多宝如来像が、
かなり独特な感じで、とても良かった。

牧馬図屏風も、全体を見ることができた。
これもまたすさまじく上手い。

そして、既存の襖の上に山水図を一夜にして描いた
といわれる山水図襖を見ていたとき、
後ろのほうで、作品について
説明している声が聞えた。

ふっと振り向くと、
そこにいらっしゃったのは、
なんと美智子皇后。

いつのまにか、自分の後ろには
背広を着た怖そうなひとたちが
たくさん並んでいた・・・

ほんとうに驚いた。

そういえば、その少し前に、
ガラスを拭く人が出てきていたのだが、
こういうことだったのだ。

お邪魔にならないようにすぐに退散して、
その先の部屋へと進み、楓図も、松に秋草図も、
歴史の教科書で見たことのある千利休の肖像も見て、
8時1分前くらいに松林図のところに着いたら、
前に書いたように、まだ人がたくさんいた。

そのまましばらく居たのだが、
人が減る気配があまりなく、
あきらめて出ることにした。

既に情報が流れたのか、
出口付近や途中の通路にある売店のところには、
人だかりができていた。
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