2018年の韓国のドラマだが、
いまさらながら、
amazon Prime で視た。
以下、ネタバレが少し。
わかりやすい勧善懲悪と
「愛」による人間救済、
やりすぎなまでのお涙頂戴。
韓国ならでは?の
暑苦しいほどの人間関係と、
あまりにも暗いストーリーと映像(特に前半)、
ときどき出てくるお説教、
などに辟易しつつも
見つづけてしまうのは、
ひとつには、イ・ジウンさんの
演技の素晴らしさ、であり、
彼女が演じるイ・ジアンが、
どう救済されるのか?
を見ずにはいられないから、
なのだろう。
脚本には大きな破綻はなく、
伏線もしっかり回収される。
いつものことながら、
大きなテーマではなく、
細部に神は宿るのだ。
「オクニョ」に出ていた、
オ・ナラさんも
いい味を出している。
* * *
すべての人は修羅であり、
娑婆は修羅たちの生きる地獄だが、
すべては自分の心次第でもある。
恥や面子を捨てて、
心残りや罪悪感を消して、
心を解放して、
人として安らかに
幸せに生きる。
そういうことを、
久しくしていない、
ということに
改めて気づかされる。
世界の色が少し変わる。
* * *
ラスト近く、是枝監督の
「誰も知らない」について
語られるシーンがある。
この作品は、黒澤監督の「生きる」
に連なるものかと思っていたが、
「誰も知らない」への
オマージュであり、
返歌でもあるようだ。
子供はしっかり生きている、
大人はどうだ?
というような?
大人と子供が
お互いを生かしあう。
そして、このドラマを見た
是枝監督が、イ・ジウンさんを
俳優として「ベビーブローカー」
を作る。
美しい作品の連鎖。
「誰も知らない」と
「ベビーブローカー」も
見ないと・・・
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