フランスに亡命したベトナム人監督の映画。
使用人の少女を中心として、
ベトナムの上流階級の暮らしが淡々と描かれる。
セリフは極端に少なく、
ほとんど何も事件は起こらないのだが、
繊細な映像の美しさには引き込まれた。
音楽もユニークで面白い。
最小のセリフ、最小のドラマで
映画として成立しているところがすごい。
タルコフスキーから思想を抜いて、
フランス風に柔らかくした、という感じだろうか。
故郷である国を描いているという点では、
カズオ・イシグロなどにも通じる感じがある。
描かれたものがすべて美しいのは、
それが監督の頭の中にだけある
想像上の故郷ベトナム、だからだろう。
ふるさとは、遠くにありて思うもの・・・
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