小澤征爾さんと、音楽について話をする

村上春樹さんによるロングインタビュー。

うーん、こんなことしていたのか・・・
うらやましい。

面白くて読みやすいから一気に読めた。
でも読後感はかなり物足りなかった。

残念。

自分が聴いてみたいような話は、
ほとんど質問されていない。

音楽をめぐる、ディレッタント的な
ディテールや小澤さんの人間関係などについてが多く、
小澤さんにとって音楽とはなんなのか、
というようなところは無し。

体力が必要な話題は
わざとはずしたのかもしれない。

あるいは、そんなコアの部分は
どうせ言葉にはならないから、
周辺のディテールを聞くことで
中心を浮かび上がらせる戦略かもしれない。

でも、何かもうちょっと
突っ込んで欲しかったなぁ・・・

河合隼雄さんのインタビューのときもそうだが、
村上さんはいろいろなことが
簡単にわかりすぎるのだ。

そのわかりかたがまた、
なんというかお行儀がよすぎて、
今一つ物足りないのだなぁ・・・