84歳だったそうだ。
「猫のゆりかご」、「スローターハウス5」、「母なる夜」、
「ローズウォーターさん・・・」、「ジャイルバード」・・・
などなど、浅倉久志さんたちが訳されたものを、
ハヤカワの文庫で愛読した。
孤独で、滑稽で、悲惨で、しかし愛おしい主人公たちが、
シニカルな乾いた文体で、愛を込めて語られる。
どれも甲乙つけがたく、好きだったし、泣けた。
「人間愛に満ちたユマニズム小説^^」
というジャンルがあるとすれば、それにふさわしい。
あんなに繰り返し読んでいたのに、
いつからか、全然読みたくなくなってしまった。
あれはどうしてだったのだろう?
今読むとどんな印象になるのだろう?
追悼の気持ちを込めて、
久しぶりに読み返してみようか、と思って、
何冊か掘り出して、パラパラと見たら、
懐かしい言葉が目に飛び込んできた。
「愛は敗れても、親切は勝つ」
「ジェイルバード」にしようかな・・・
心よりご冥福をお祈りいたします。
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