NHKスペシャルで、ワーキングプアの特集をしていた。
かなり悲惨な例を示しているのだとは思うが、
それにしても、かなり厳しい印象だ。
身近なところに穴があいているような印象。
普通に働く能力はあるのに、生活保護レベル以下の収入しか
得られない。そんな世帯が10%くらいに登るという。
OECD の相対的貧困率13%台ともだいたい一致している。
原因のひとつは、規制緩和などで競争が激しくなった結果として、
相対的に、スキルの価値が下がった、ということだと思う。
以前なら高い価値を持っていた多くのスキルが、
時給800円レベルになってしまい、
結果的に、それ以下のスキルの人々の間で、
少ない仕事を取り合う形になっている。
もうひとつ重要なことは、
この社会で稼げるスキルが何なのか、
が不明確なことだ。
学校教育がそこにきちんと対応しているとは思えない。
地域格差が大きくなっていることも原因だ。
過疎の問題は結局解決されず、悪化している。
貧困な地域はどんどん地盤沈下して、
仕事が少なくなり、そこで稼ぐことが困難になる。
日本のGDP自体は、
そんなに悪化しているわけではないので、
その分配の歪み、ということなのだと思うのだが、
産業構造が変わっているのに、
生産性の悪い部門に人が残っているための
一時的、部分的なものなのか?
それとも、もっと根本的に何か悪い部分があるのか?
GDPは相対的なもので、ものの値段が2倍になれば、
基本的に、GDPも2倍になってしまう(と思う)。
地球全体の資源・冨は有限なので、
GDPの高い国が多くなるということは、
GDPあたりの生活水準は相対的には下がる、
ということなのではないか?
国民1人あたりのGDPは、世界で10位くらい
だったと思うが、国民1人あたりの財政赤字は
世界でもかなり大きいほうなのではないかと思う。
このあたりが問題なのか?
経済はよくわからない・・・
国家の品格、も、さおだけ屋の話もいいけど、
国家の経営について、日本の冨のフローとストックについて、
明確な説明をしてくれる人はいないでしょうか?
もっと知りたいことは、
穴に落ち込みそうになったときに、
どうすれば防げるのか?なのだが・・・
ジリ貧戦略は最悪、という感じだが、
かといって、普通の人がちょっとがんぱったくらいでは
状況は好転しそうにない。
努力が足りない、と言うのは簡単だが・・・
アリ地獄のようで、怖い。
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