日々の寝言~Daily Nonsense~

踏み込むか否か

「泣き虫しょったんの奇跡」
を読んでいて思ったのだが、
瀬川さんのお父さんは、どんな考えで
息子とその友達を将棋センターに連れて行ったのだろう?

たぶん、それほど考えての上ではなく、
好きなんだから、一回連れていってみよう、
というくらいのことだったのではないかと思う。

しかし、瀬川さんはそこで、
今野さんという人に運命的に出会ってしまう。

もしかしたら、あの将棋センターの入口が、
瀬川さんにとって、引き返せない一線、
だったのかもしれない。

将棋の観戦記でも
「こうなったらもう引き返せない一本道の切りあい」
と言うことがよく言われる。

ここを越えるともう後戻りができない、
という一線は、何にでもあるのだろう。

そこを越えて、踏み込むか否かは、
往々にして難しい決断だ。

ひとつの目安としては、
本気なら踏み込む。
ただの好奇心や見栄ならやめておく
だと思う。

しかし、さらに話を難しくしているのは、
瀬川さんの場合もそうだったように、
自分がそういう、際どい場所に立っている、
ということは、そのときには
なかなかわからないことも多い、
ということだろう。

後になってみて、
引き返すのならあの時だった、
と思うのだ・・・
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