日々の寝言~Daily Nonsense~

基底となる物語

少し前の朝日新聞の夕刊に、
「サラバンド」という映画のことが書かれていた。
今、ユーロスペースで上映中らしい。
ちょっと見たいような映画だ。

それを読んでいて、
アメリカの映画とヨーロッパの映画の
趣の違いについて少し考えた。

いろいろ理由はあげられるだろうが、
一つの理由としては、
それぞれの文化の基調となる物語の違い、
というのがあるのかもしれない。

アメリカは、なんといっても、
国民全体、あるいは人類全体に問題が降りかかり、
突出したヒーローが努力して成功して、
最終的にみんなを幸せにする、
という物語が好きらしい。

一方、ヨーロッパは、ひとりひとりがしっかりと
自立して、複雑な内面を持ちながらかかわりあう、
という物語が好きなようだ。

日本はどうなのだろう?

日本で人気のある映画、映像作品というと、
寅さん、そして、水戸黄門か・・・

地域の揉め事を、外部の人がやってきて収める、という感じ?
小さなトラブルがいろいろあったけど、
やがてまたもとの平和が戻ってきた、みたいな?
やっぱり、のどかで平和な風景、が好きなんだろうか。

ヒーローものの場合には、悲劇のヒーローが好き?
織田信長や豊臣秀吉。
最終的に成功しないヒーロー・・・
徳川家康は好まれない。
だから、「将軍」という映画はアメリカが作った^^;

こういう基底となるような物語の力は、
かなり強いのではないか、と思う。
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