日々の寝言~Daily Nonsense~

頭脳勝負-将棋の世界

渡辺竜王の新しい新書。
「ボナンザ VS 勝負脳」につづく二冊目だ。

狙いは、将棋観戦の手引書、で、
今までに無かったジャンルを狙っている意欲は
高く評価したいのだが、
内容は、残念ながらちょっと不満。

どういう読者をターゲットとしているのかがよく見えない。
あまりにいろいろ詰め込もうとしすぎだと思う。
竜王のサービス精神がちょっと裏目に出たかも。

将棋のルールが付録でついているくらいだし、
将棋界の仕組みや現在のトップ棋士紹介なども
ついているので、初心者向けなのだろうが、
それにしては、第三章はかなり難しい。

第四章は、自戦解説で、
さすがに本人でないと書けないことで、かつ、
普通の観戦記ではあまり触れられないようなことが
書かれていて面白かった。

第三章の説明も、ここに取り込んで、
もっとこの部分の分量を増やすほうがよかったと思う。

それにしても、図面と記号が並ぶのはやはり難しい。
ネット中継では、盤面の下に解説がつくことが多いので、
観戦がとても楽しくなっていると思う。

本ではなくて、解説つきの棋譜集を
ネットでダウンロード販売してくれると
とてもよいと思うのだが・・・
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