村山由佳「ダブル・ファンタジー」

吹っ切れた村山由佳さんの
奔放な性遍歴録。

思ったよりは楽しめたけど、
こういうのって、どうなんだろう？

ヌード写真集のような感じで、
書いた本人にとってはある種の「脱皮」で、
かなり思い切った作品なのだと思うけど、
読むほうからすれば、特に変わったことが
書いてあるわけではない。

もちろん、みんな少しづつ違うのだが、
結局のところやることは同じ。

セックスを中心に描いて
オリジナリティーを出すのは、
なかなか難しいことだなぁと思う。

逆に言えば、オリジナリティーなんてあまり無くても、
それなりには売れるのだろう。

主人公のあられもない貪欲さ、は
確かにちょっとすごいんだけど・・・