が掲載されている。
いろいろと検証する必要はあるが、
個人的には一考に値する部分がある
ように思われる。
4/1(記者会見日)の資料で、
感染日ベースで 3 月中の実効再生産数が 1.0 を下回っていた
というのは、私も気になっていた。
その後、さらに下がって、 4/20 頃の値は、
東京では 0.5 に近かったはずだ。
実効再生産数の推定方法がわからないので、
推定にどれくらいの時間遅れが発生するのかにもよるが、
緊急事態宣言と外出・営業自粛の効果は
ある程度は表れているのではないかと思う。
西浦先生は、当初、実行再生産数を 1.0以下にする
ための 80% 削減、と説明していたと思うが、
先日の専門家会議でも既に 4/1 には 1.0 を下回っていた
ということを認めている。
その際にだったか、西浦先生も言われていたように、
全体的な平均の実効再生産数が 1.0 を少し下回る程度では
安心できないので、0.5 以下くらいに設定するか、
よりきめ細かく見てゆくことが必要だろう。
ただし、いずれにしても、
これは、現在の PCR 検査の結果に基づく推定値
だと思うので、本当の値がどうなのかは、結局
検査を増やさないとわからない。
そこで、専門家会議としても、
実態把握のためにも検査数を増やすべき
という方向になっているのが現状と思われる。
抗体検査については、検査キットの中には
精度がまだ安定しないものもある、
という問題点があるようだが、
ロッシュの高精度の検査キットが
米国で承認されたという報道もある。
正直、情報が増えてきて
専門家会議も、若干混乱している
状況ではないかと思われるが、
あくまでも素人の印象としては、
そろそろ、様々なデータに基づいて、
コロナウイルスに対する見方を
変えてゆく必要があるように感じられる。
信頼できるキットを使った
無作為の大規模抗体検査を早く実施して
結果を公表する必要があると思うし、
前にも書いたが、実効再生産数の推定の
もとにしているデータと、推定プログラムも
公開するほうが良いと思う。
それによって、今後の対策はかなり変わり、
見通しも今より明るくなってくる可能性は
あるように感じられる。
もちろん、感染の波状的な再拡大や、
今後のウイルスの変異など、
まだまだ心配なことは多いのではあるが、
それらに適切に対処するためにも、
客観的に確認可能で信頼性のある数値を基に
意思決定を行う方向に進むと良いと思う。
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