日々の寝言~Daily Nonsense~

利己と利他

久しぶりに休日の午前中を
のんびりと過ごしながら、
人間について考えたりしている。

人間は社会的動物なので、
利他的にも行動するようにできている。
利他的行動にも価値を感じるようにできている。

線路に落ちた酔っ払いを救うために
自ら命を落とすということが起こり得る。

しかし、利他である以上、常に、
不当に収奪されているのではないか?
あるいは逆に、本当に相手のためになっているのか?
といった疑問から脱却できない。

この問題を解決する方法は三つあると思う。

1)利他の相手もまた自分である、
というふうに思う(確信する)こと。

大好きな人のために何かする、
という場合が、これにあたると思う。

さらにこれを拡大してゆき、
世界すべては自分である、というところまで行けば、
天上天下唯我独尊だが・・・

2)共通の神、仏を通じて、
自他の境を無くすこと。

すべては神の子であり、
すべては神の利益のためである、
という考え方。

カルトになってしまう危険がある。

3)最後は、自分を完全に消去すること。
自己は幻であり、すべては他人のためである、
というふうに考える。

ちょっとニヒリズムっぽい。

私は1)が好き。
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