日々の寝言~Daily Nonsense~

新型コロナウィルスと、インフルエンザウィルスの死亡者数の比較

世界の新型コロナウィルスの
感染拡大が止まらない。

一旦、アウトブレイク、オーバーシュートが起こると、
医療崩壊などとの悪循環で、どんどん感染者や死者が
増えてしまうということがよくわかる。

現在、世界の感染者数は、
米国ジョンズ・ホプキンス大学の推計によると、
30万人を超え、各国累計の死者数も 1万人を超えた。

※こういうマップがすぐ出てくるのは素晴らしいと思う。
 厚労省のマップと比較すると・・・

この数字を、季節性インフルエンザと比較すると、
どうなのか、ということもいろいろと議論されているが、
インフルエンザによる死亡者数については、統計家の本川裕氏による
こちらの記事が詳しい。

それによると、日本では、2018年にインフルエンザが
直接の原因で亡くなられた方の数は 3,325 名だそうだ。
これに対して、これまでにコロナウィルスが直接の死因で
亡くなられた方は、33名なので、
死亡後にどれくらい検査が行われているのかをおいておけば、
まだだいぶ少ない。

ちなみに、米国でも、多い年でも 5,000 名程度。
現在のコロナウィルスによる死亡者数 285名は
まだだいぶ小さい。

この数字は、死亡統計に基づいているので、
死因にインフルエンザと記載された方のみで、
他の病気などを併発・移行したケースを含まないという。

一方、よく報道されている米国 CDC の推計のほうは、
インフルエンザが原因で、他の病気に併発、
移行した場合も含んだ推測の数値ということで、
だいたい一桁くらい多い。たとえば 2018年は
かなり多いほうだが 61,000名。

ちなみに、イタリアは、
インフルエンザ直接は、多い年でも 1,500名くらいで、
現在までのコロナウィルスの 4,800名は、
これを既に大幅に上回っている。

ただし、何度も書いているように、
インフルエンザのほうは直接の死因の場合のカウントなので、
インフルエンザ→肺炎の場合は肺炎になってしまうのかもしれないため、
直接比較してよい数字かどうかがわからない。
国ごとにも違う可能性がある。

それでは、肺炎とインフルエンザの関係は、というと、
こちらのページが詳しい。
日本での肺炎による死亡者数は、男女ともに、多かった 2015年で 60,000人近い。

調べてみた結果としては、あまりすっきりとはしない。
統計というのは、データが取られたときの条件や
取り方で数字が変わるので、比較するのがなかなか大変だ。
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