2/25-26 にかけて島根の「さんべ荘」
で行われて、先手の藤井王将が勝った。
対戦成績は 3-2と
藤井王将が再びリード。
後手の羽生九段が、
ここまで温存していた
後手番の得意戦法である
横歩取らせに誘導。
藤井さんもそれを受けて立ち、
果敢な踏み込みを見せて、
互角の押し引きの後、
わずかな隙をついて
藤井王将が優勢になった。
いつものように藤井曲線で
このまま押し切られてしまうのか、
と思っていたら、その後に、
大きなドラマがあった。
80手目、藤井さんの攻めに対して
羽生九段が△4一金と受けたのだが、
この手を見て藤井王将が指した
▲5三銀が疑問な手で、
AI の評価値は互角に近づいた。
それに対して羽生さんが、
△5六歩、▲同歩、△4五桂と
果敢に先手玉に迫る。
ここで藤井さんが長考して指した
▲3五銀がまた疑問で、
形勢は一気に逆転模様。
▲3五銀は羽生玉への詰めろ
になっているのだが、ここでは、
△2九飛!という詰めろを受けつつ、
藤井玉を追い込む鬼手があり、
これが指せていれば羽生さんが
勝った可能性が高い、ということだ。
この手は、局後の感想戦で
藤井さんが「2九飛でもどうしようかと思っていた」
と指摘して、羽生さんは「あ、こっちですか?」
という感じで驚いて「あーーそうかぁ・・・」
と頭を抱えていたので、
藤井さんには見えていて、
羽生さんには見えていなかったようだ。
結局、羽生さんはここで
△3三桂と詰めろを受ける手を指して、
その後もまだ少しチャンスはあったが、
この将棋の最大のチャンスを逃し、
さらにその後に敗着となる手を指して
藤井さんに寄せ切られた。
後から振り返れば、
藤井さんの▲3五銀は、
勝負手だったわけで、
羽生さんが△2九飛に
気づくかどうかに賭けた
ということになるのだが、
あの藤井さんに長考の後で詰めろを
かけられたら、そんなうまい手が
あるとは思わないだろう。
それでも、
羽生さんには申し訳ないけれど、
そこを看破して、
指を震わせながら △2九飛
と指すのを見たかったなぁ・・・
次の第6局は、少し間があいて
3/11-12 に佐賀の「大幸園」
で行われる。
追記:元奨励会員アユムの将棋研究チャンネル
さんによると、△2九飛でも、
先手にうまい手があり
互角なのだそうだ・・・
うーん・・・
AI でもかなり読み込ませないと
出てこない手順とか。
将棋は奥深いなぁ。
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