日々の寝言~Daily Nonsense~

志村ふくみさん(染織家)

今日の日曜日美術館は、特別編で、
染織家の志村ふくみさんを取り上げていた。

植物を敬う気持ちが大切で、
そこから、自分が植物とどう向き合うか
を考えることになる、と言っていた。

植物に限らず、自分の相手一般についても
言えることだろう。

まずは相手を敬う気持ちをもち、
相手の声を聞こうとしなくては、
関係はうまく続かない、と思う。

染色用の植物の多くは薬草で、
それで染めた色を纏うということには、
祈りの気持ちがあったのだろう、
とも言っていた。

すばらしい、一期一会の色に染められた糸たちの
映像にとても癒された。

かずらの色で染められた糸の
なんとも優しい緑色は、
とても言葉にできない。

自然を敬い、大切にしなくてはいけない。
でも、自然のままではやってゆけない。

どう自然と向き合うのか。
自然と人為をどう融合させて
長期的な幸せにつなげるのか?

そこを、自然の声をよく聴きながら
日々考えてゆく。

それこそが「智慧」と
言うべきものなのだろう。

というような気がした。

草木染め、なんて、これまでほとんど興味がなかったのだが、
まだまだ世の中にはいろいろな智慧があるものだ。
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