日々の寝言~Daily Nonsense~

米津玄師「サンタマリア」と宮沢賢治「オツベルと象」

米津玄師の「Lemon」は
YouTube であっさり 3億再生を超えたが、
このところ「サンタマリア」に
ちょっとハマっている。

これは米津さんの 2013年の
メジャーデビューのときの
シングル曲ということだが、
歌詞もメロディーも
しみじみと素晴らしいと思う。

歌詞のテーマは、
ディスコミュニケーションだ。

ガラスに隔てられて触れ合えない二人は、
いつか触れ合うことを願って歩いて行く。

いっしょに行こう
あの光のほうへ

手をつなごう
意味なんかなくたって

全て正しいさ
どんな日々も過去も未来も
間違いさえも

そういえば「サンタマリア」は
宮沢賢治の作品でも見たことがあるなぁ、
と思って検索したら、短編「オツベルと象」の中で、
白象が月を見ながら語るときの言葉だった。

この「オツベルと象」
(今だに、中学の国語の教科書に使われているらしい)も
また、なかなかわかりにくい寓話的な作品だが、
基本的には、わかりあうことができないこと、
ディスコミュニケーションについての物語
と言って良いだろう。

物語の最後に、白象を搾取しようとした強欲なオツベルは
白象の仲間の象たちの下敷きになって死に、
白象は「さみしく笑う」。

この「さみしさ」はいったい何なのか?

そもそも、オツベルは欲深い人間だとして、
白象やその仲間の象とは何者なのか?
「デクノボー」にも見える幼い白象は賢治自身なのか?
語り手とされている牛飼いとは何者なのか?

などなど、たくさんの疑問が湧いてきて、
なかなか大変なのだが・・・

 * * *

というようなことはまぁともかく、
カラオケで歌いたいと思って
(歌ったら泣きそうだが)
覚えようとしているのだが、
メロディーラインが結構複雑で難しい。

特に、最後のほうの「ここは面会室・・・」
からの節回しが覚えられない・・・
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