白木公康先生の日本医事新報への緊急寄稿。
コロナウィルスの特徴や、感染の機序、などが
しっかりと説明されている。
抗ウィルス薬について書かれた
その(2)
その(3)
もある。
いくつか抜粋
> 気道上皮細胞からのコロナウイルス放出は
> インフルエンザの約100分の1程度と推測できる。
> コロナウイルスは,細胞中で産生されるウイルス量が
> インフルエンザウイルスの約100分の1であることから,
> インフルエンザほど感染能力は強くないと推定される。
> コロナウイルスはインフルエンザ同様,
> エアロゾルが乾燥する距離である2m離れたら感染しないと思われる。
> しかし,湿気のある密室では空中に浮遊するエアロゾル中の
> ウイルスは乾燥を免れるため,驚くことに,
> 秒単位から1分ではなく,数分から30分程度,感染性を保持する
> 湿気の高い密室では2m離れていても,くしゃみや咳だけでなく,
> 呼気に含まれる1μm程度のエアロゾルさえ感染性を保持して浮遊し,
> 吸気によって上気道または下気道で感染するということである。
> 点鼻では感受性細胞に到達できるウイルスが限られるが,
> エアロゾルの噴霧は上気道・下気道の上皮細胞に直接感染するため,
> 100倍以上効率よく感染できると思われる。
> 一方,物を介する感染(fomite transmission)では,
> さらに多くのウイルスが必要と思われる。
> このように,感染する場所と,感染が「上気道」あるいは
> 「下気道」のどちらから始まるかが,ウイルスの検出部位
> (鼻咽頭拭い液か喀痰)と検出までの時間や感染病態に
> 影響を与えていると思われる。
これは、いわゆる3密を避けることが必要な理由
の説明になっていると思われる。
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