日本の統計は世界の中でも特異な数値を示している。
人口 10万人あたりの死亡者数は、
3月末時点で、日本が0.04人、イタリアは17.79人
400倍以上の違いがある。
日本では PCR 検査数が少ないので、
コロナウィルスでの死亡者でも、
そのように認識されていないケースが
あることは推測されるし、
医療崩壊が起こっているかどうかによる
差も大きいとは思うが、
それにしてもかなりの差だ。
それを説明するための仮説として、
日本人は既に免疫を持っている人が多いのでは?
と言われていたが、それをサポートする
論文が出たというニュース。
京都大学医学部の上久保靖彦特定教授らによる
論文本体はこちら。
新型コロナウィルス SARS-CoV-2 には、
S型と L型があり、 L型のほうが
病毒性が強いと言われている。
日本は、S型が昨年のうちに入ってきていて、
見えない流行をしていて、それによる免疫が
できている人が多いのではないか?
ということらしい。
それを検証するための
一つのツールとして、
インフルエンザの患者数の変化が
使えるだろう、というのが論文の主張。
コロナウィルスに感染すると、
インフルエンザウィルスの感染が阻害されるので、
インフルエンザの患者数の減少が、
S型の感染のマーカーに使えるのではないか、
という提案らしい。
理屈としてはありえる話のように思われる。
日本での大規模抗体検査の結果が待たれるが、
この仮説が正しいとしたら、
どういうことになるのだろう?
それは、感染者数が
これまでに検出されている数より
ずっと多いだろう、という最近の情報と、
どのように関連するのだろう?
また、今後の見通しについて、
どんな意味を持つのだろう?
謎だったウィルスの正体が
少しづつ明らかになっている感じはするのだが、
誰か、明快に説明してくれないだろうか?
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