日々の寝言~Daily Nonsense~

井筒俊彦 意識の形而上学

井筒俊彦の遺作となった論文。

確かに、これは、
大乗起信論を題材にしているが、
仏教の本ではなく、
井筒哲学の本、その集大成の
第一巻になるはずだった本だ。

存在とは何か?
人間とは何か?
意識とは何か?
本質とは何か?
覚者とはどのような者か?
言語・思考はどのように機能するのか?

これらの問いにむけて、
古今東西の文献を自ら読み込み、
研鑽を重ねたその集大成は、
第一巻で頓挫してしまう。

なんという悲劇。

そこにはなにか、
人間が触れてはいけない
境地があったのだろうか・・・
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