Aが決まらないとBができない。
Bが具体的に見えないとAが決まらない。
というような感じでデッドロックする。
こういう状況を一般的に解決する方法が無いかというと、
実は存在していて、ブートストラップと呼ばれている。
とりあえずAを決めて、Bをしてみて、
その結果を見てAを修正して、・・・
ということを繰り返して、少しづつ
良い結果に近づけてゆく。
Aから始めるか、Bから始めるかは
どちらでも良いが、要するに、
とにかくやってみて、何度か修正してゆく、
ということだ。
同じ考え方はいろいろなところで
使われていて、いろいろな名前で呼ばれている。
アジャイル、というようなものも、
これに近いのではないかと思う。
しかし、これは繰り返しの修正が必要なので、
AとBの担当者が、それぞれ手戻りを嫌がると、
実行できない。
もちろん、最初からトップダウンにきれいに設計できて、
そのとおりに作れれば一番効率が良いのは確かだが、
そうならないから困っているわけで、
関係者が、無駄が生じることを承知で、
何度か修正することを合意することがまず最初に必要だ。
とはいえ、確かに、やり方を間違えると、収束が遅くなって
無駄が増えてゆき、デスマーチになりやすいので、
「とりあえずやってみる」、「結果を見て修正する」
というところをどれくらいきちんとするかも重要だ。
以前にピクサーの映画作りを紹介したテレビ番組で、
主要な関係者が全員集まって意見出しをして、
それをヘッドが集約して修正をかけて、
というのを何度も繰り返していたが、
そういうプロセス(PDCAか・・・)が
ちゃんと回るようになっていることを
関係者が認識して相互に信頼できていないといけない。
そして、それは言うほど簡単ではない。
つまり、PDCA がちゃんと回って良いほうに向けて改善してゆくケースと、
仕様変更が重なってどうにもならなくなるデスマーチとは
実はよく似た状況であって、紙一重ということか。
サイクルが回って、良くなるか、悪くなるか、
それを決めるのは、やってみた結果を集約して
次のアクションを決めるマネージャのセンス、
ということになるのかなぁ・・・
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