日々の寝言~Daily Nonsense~

平田オリザと山際寿一:ホンネとタテマエ

おはようほっとモーニングで、
劇作家の平田オリザさんと
ゴリラ研究家の山際寿一さんが対談していた。

なんでこの番組で
こんなコアな対談???

というのはどうでもよくて、
なかなか含蓄に富んでいた。

気になった言葉をメモ。

複数の役割を演じ分けられるのは人間だけ。

演じることは人間のコミュニケーションのベース。

「本当の自分」など無い。
ダイナミックに変化してゆく関係性の中でしか、
自分は出てこない。

ほめる=それでいい、もっとやっていい、
というシグナル。

日本語には対等の関係を前提とした
語彙が少ない。

「演じる」と「仮面をかぶる」とは違う。
「演じる」は「なりきる」ではない。

 * * *

平田さんも言っていたが、
日本では「演じる」というと、
自分を抑えて猫をかぶるような悪い印象がある。

「ホンネ」と「タテマエ」の
「タテマエ」という印象がある。

逆に言えば、
「ホンネ」をうまく伝えるための技術が
ほとんど無い。

「ホンネ」は言わなくても伝わる、
ということだったのだろうか。

しかし、今や、人も心も多様化して、
以心伝心などということは
遠い昔のお話になってしまった。

上手に役割を演じながら
「ホンネ」をうまく伝える技術が
必要なのだと思う。
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