日々の寝言~Daily Nonsense~

GHQ の6年8か月 -マッカーサーの野望と挫折

映像の世紀-バタフライエフェクトの
「GHQ の 6年8カ月」を録画で見た。

いつもながらとても
興味深い内容だった。

番組の後半は
副題にあるように、
マッカーサーの政治的野望
=米国大統領になること
についてだったが、
前半の日本の占領統治における
マッカーサーの役割が重要だった。

これを見ると、
戦後日本にとって、
マッカーサーがいたことは
かなり幸運なことだった
ように思われる。

当初は、朝鮮戦争後のような
連合国による分割統治案もあったようだ。

北海道と東北はソ連
関東、名古屋、信越はアメリカ
(東京は4か国)
関西はアメリカと中国、四国は中国
中国地方と九州はイギリス
と分割された地図を見たときは
背中がゾクッとした。

もしこちらの案が実行されれば、
朝鮮半島のように分割されて、
今とは全く違った国に
なっていただろう。

天皇の戦争責任についても、
世論におもねることなく
地方巡幸などを仕掛け、
最終的に、天皇を日本の
民主化に活かす方向になった。

番組の最後のほうで、
昭和26年4月16日の
読売新聞に掲載された
坂口安吾の言葉が紹介された。

坂口安吾デジタルミュージアム
年譜によると、
「誠実な実験者・マ元帥」
という記事のようだ。

「占領されることが幸福をもたらす
という妙な経験を
日本はしたものさ」

確かに、これは
奇跡的なことだ。
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