を Kindle で読んだ。
なぜお薦めされたのかは謎だ。
仏教系の本を読んでいたから?
それとも、アドラー心理学か?
著者は草薙龍舜さんという、
中学中退の後に独学で東大法学部に入り、
シンクタンクなどに勤めた後、インドで得度した、
というちょっと変わった人だ。
タイトルは小池龍之介さんの
「考えない練習」のパクリのようで、
かなり怪しそうな本だが、
書いてあることは割とまっとうだと思う。
いろいろなことについ反応してしまう心を
どうやって鎮めるかがわかりやすく書いてある。
一言で言ってしまえば、よく言われる
「いま・ここ」理論なのだが、
文章がすっと頭に入ってくるので、
相当頭のいい人だと思う。
「反応しない練習」は「評価しない練習」
「判断しない練習」でもある。
で、読んで改めて気がついたことは、
自分はあまり欲のない人間だと思っていたが、
実は「承認欲」の塊だった、ということ。
承認欲というのは、他人から評価されたいという欲望なので、
直接的に自分で何かが欲しい、何かをしたい、という欲、
いわゆる我欲ではない感じなので、かえって始末が悪い。
他者の幸せを願うこと、他者に貢献すること、
は「慈」であり、大切なことだが、
それが、他者からの評価を目的としたものになると、
自分の「承認欲」を満たすため、ということなので、
本末転倒ということになる。
しかし、この歳になってそんなことがわかっても
ほとほと困ったものだが・・・
まぁ、しかたないので、とりあえず
他人の目に反応しない練習に励みつつ、
自分の人生の目的を探す旅にでも出ることにしたい。
* * *
草薙竜樹という人もいて、
竜樹=ナーガールジュナだから、
同じ人なのかと思ったら、
こちらは女性漫画家だそうだ。
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