仙石行政刷新担当大臣を、3人の論客が攻めていた。
小泉内閣の経済担当だった大田弘子さんは、
一貫して、成長戦略が足りない、という指摘をしていたが、
それでは具体的にどうすれば、というところになると、
相変わらず、規制緩和と構造改革、で思考停止状態。
小泉改革の結果的な失敗をどう総括しているのだろう?
安倍さんや麻生さんが、
きちんと改革を引き継がなかったから
こうなった、と信じているのだろうか?
ニッセイ基礎研究所のエコノミスト
櫨浩一さんは、景気の中折れ、二番底の心配を
指摘していたが、こちらも、
では具体的にどうすれば?というところになると、
必要なところにちゃんとお金が行くように
して欲しい、と言うにとどまる。
元知事の片山善博さんのコメントが
一番具体的で、原則を言ったあと、必ず
「たとえば、XXXのようなことを
すればよいと思います」とおっしゃっていたのは
好感を感じた。ただ、
そこで出された具体案が良いかどうかは微妙。
いっそ地方にお金を渡して、
そこで有効に使ってもらえば、というのは
いかにも元知事らしい発言だが、
地方の政治や議会にその力があるのかどうか・・・
民主党は、ハコモノからヒトへの投資を謳っているが、
ハコモノへの投資が技術的に一番簡単なので
そうなってきている面がある。
人を育てる、雇用を増やすといっても、
教育・訓練の話になって時間がかかってしまう。
という指摘はおもしろかった。
ハコモノは、とりあえず積算も
簡単だしなぁ・・・
こうした発言に対して、仙石大臣の
返答もいまひとつ切れが悪かった。
まずは、これまでどうして悪かったのかを
しっかり検討して、それから、
国民にありがたがられる政府にする、
という原則論を繰り返すだけで、
希望が持てそうな具体的な話は全く出てこない。
日本の政治の仕組みを根底から変えるために
時間がかかるのはわかるのだが、
これまで検討してきていなかった
ということなのだろうか?
大丈夫かなぁ・・・
聴いていて思ったのは、
年末にかけて景気はやはり心配で、
鳩山補正が必要のような気がするので、
ハコもの以外の適切な積算・配分方法を
至急詰める必要がありそうだ、ということ。
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