事業仕分けでの科学技術予算の削減に
抗議していると伝えていた。
確かに抗議したくなるような結果だが、
抗議するだけではなぁ・・・
そもそも、
後で文句言うくらいなら、
なんで最初から事業仕分けの場に
出てゆかなかったのだろう?
と思ってしまう。
最初から野依さんが出て行って、
仕分け人をぐっと睨み付けて、
減らせるものなら減らしてみろ、
という顔をしていれば、
あの結果は絶対に無かったと思う^^;
仕分け人側も民間人を雇っているのだから、
説明側もどんどん援軍を頼んでいいはずだ。
ノーベル賞受賞者が首を揃えて
科研費の仕分けに出て行っていれば、
結果はかなり違っただろう。
そういう意味では文部科学省の役人も、
ノーベル賞受賞者も、
見通しが甘かったということか・・・
科学技術立国ということで
今まで割りと優遇されてきたので
(他の予算が減る中でも増えていた)
危機感が薄かったのかもしれない。
逆に言えば、今の国家財政レベルは、
そこまでひどいということだろう。
こうして話題になってしまうと、
仕分け人側もおいそれとは妥協できなくなるだろうし、
今から大幅に挽回するのはなかなか大変そうだが、
こうなってしまった以上、
抗議するだけではなくて、
日本の将来への投資として、
どのように役立つのかをもっと
わかりやすく説明していって欲しい。
たとえば村上陽一郎さんによると、
「科学技術が社会の役に立つ」という命題は
20世紀の半ばに「常識」となっただけで、
必ずしも自明な事実ではないのだから。
しかし、本当に双方で援軍を雇って
公開の場でガチンコの議論が展開され、
それに Web上でほぼリアルタイムでの
意識調査、パブリックコメントが入ったりすれば、
今の事業仕分けよりもずっと面白いものに
なるのは間違いないだろう。
それが本来の国会予算委員会の
姿のような気がする。
予算委員会で議員のスキャンダルとか、
そういう予算以外のことを質問するのが
なぜOKなのか、未だによくわからなかったが、
今回行政刷新会議でやっていることは、
本来、予算委員会でやるべきことだし、
仕組みをうまく作れば、
できるはずのことのように思われる。
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