日々の寝言~Daily Nonsense~

あらまほしかった自分

各界で活躍している人を見ていて、
どの人になれればよかったかなぁ、
などとつまらないことを考えた。

まず、勝負の世界はダメだ。
テクニカルな面はおいておくとして、
相手を負かさないと自分の幸せがない、
というのは、基本的に性にあわない。

医者や料理人や美容師や教師のように、
誰かにサービスするというのもダメ。
自分が好きな人ならいいが、
嫌いな人にサービスできない性格だ。

世界の真理探究も厳しい。
好奇心は強いものの、
物事をきちんきちんと精密に扱う
というのは好きではない。

残るのは、宗教と芸術だろうか・・・

宗教はいいかもしれないが、
どうしても自分に自信が持てないというか、
どこか人をだましているという感じがしてしまう。

芸術でも、楽器のように、
厳しい鍛錬が必要なものは無理だと思う。
絵画も、抽象画はあまり好きではないし、
かといって何か月もかけて1枚の絵を仕上げる
というのも耐えられそうにない。

指揮者や映画監督のように、
たくさんの人を束めるのも無理。

結局、残るのは小説くらいではないか?

小説を書くのも大変ではあるが、
文章を書くのは嫌いではない。
最近はだいぶ失語症になってきたが・・・

というわけで、ここまで生きてきて
今一番憧れている人は、
カズオ・イシグロさんということになる。

きつすぎず、ゆるすぎず、
声高でなく、かといって、
何も言わないわけでもなく、
自分ができることをきちんとこなす。

「私を離さないで」とか
「日の名残り」みたいな小説が書けたら、
きっと嬉しいだろうなぁ・・・
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「生きるヒント」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事