OLYMPUS SZ-20 ファーストインプレッション

年明けに自分へのお年玉（言い訳）として、
新しいコンパクトデジタルカメラを買った。

これまで Canon の Powershot720A IS
を愛用していた（今でも現役）のだが、
さすがに少し古くなってきたのと、
Full HD の動画を手軽に撮りたかったのとで、
なんとなく探していた。

PowerShotシリーズは
・絞り優先などの（セミ）マニュアルモードが豊富
・（光学）ファインダーがある
・単三電池が使える
という点がとても気に入っていたのだが、
二極化してしまい、ちょうどいい機種が
無くなってしまったのが残念。

電気店の初売りチラシでオリンパスの
SZ-10 や SZ-20 が12,800円で出ていたので実物を見に行って、
割と気に入ったので amazon で検索したら、
SZ-20 のシルバー色だけ9,800円だったので即座に衝動買いした。

2011年春モデルで、もとの価格は 25,000円くらい
だから、底値だと思う。

こういうのにすごく弱い。
来年になればまたもっと性能のいいのが
もっと安くなるのはわかっているのだが・・・

ここまで安くなっているのは、
オリンパスの経営状況（当座の現金が欲しい？）
とも少しは関係あるのだろうか？？
カメラ部門が無くなる（どこかに売却？）
という噂もあるが・・・

それはさておき、さっそく少しだけ触ってみての
印象を書いておく。

１）外観、手触り
　外回りの質感は悪くないと思う。
　値段相応ではあるが、PowerShot720A よりはだいぶ高級感がある。
　一眼レフをそのまま小さくしたようなデザインは個人的には好感が持てる。
　グリップもいちおうついていて、
　持った感じもコンパクトとしては良いと思う。
　まだ新しいからかもしれないが、愛着が湧きそう。

２）液晶
　3インチで大きくて明るい。画像もきれい。
　本体サイズからいって、コンパクトカメラでは
　これ以上大きくはならないだろう。

３）操作性・撮影
　起動時間は普通に速い。
　ズームの動きも速いと思う。
　AF とシャッターの切れも PowerShot720A より速い感じ。
　というわけで、取り出して電源を入れて撮る、
　という一連の動作が全くストレスなく可能。

　モード切替のダイヤルが無くて、
　撮影モードの切り替えがディスプレイ上でしかできないが、
　普段はＰモードで用が足りそうなので不便は無さそう。

　撮影直後にディスプレイに映る画像の明るさが
　実際に撮れているものより妙に明るいような気がした。

　連写モードがあって、秒間15コマまで撮れるらしいがまだ試していない。
　4枚とって重ねるという手持ち夜景モードに少し期待している。
　ひとふりパノラマというのも面白そうだ。

４）画質
　露出はデフォルトだと少し明るすぎるようだ。
　-1 くらいがちょうどよい？？

　絵作りは Canon よりもよく言えばマイルドで普通かな。
　悪く言えば、キレが無い感じ。
　これはもっといろいろ撮ってみないとわからないが、
　CCD と CMOS の違いもあるのだろうか？
　いずれ、PowerShot と同じものを撮影して較べてみたい。

５）その他
　というわけで、おおむね気に入っているし、
　買値を考えれば大変満足しているのだが、
　いくつか現時点でのマイナスポイントを挙げておく。

　電池は、オリンパスのコンパクトに共通の LI-50B。
　共通なのはよいが、小さいのでいかにも持ちが悪そうで、
　旅行などに持って行くには予備を買わないとだめそう。
　そういう意味では、本体内充電のみで
　充電器がついていないのはマイナスポイント。
　本当は単三が使えるのがよかったのだが、ここは最大の妥協点。

　ファインダーが無いのはもう普及型のコンパクトカメラでは
　しかたがない感じだが、個人的には液晶で見て撮影すると
　どうしても水平が取りにくい。
　グリッドガイドを使っても微妙にずれる。
　後処理で、水平を自動で取るような機能があるといいなぁ。

　HDMI端子はついているが、ケーブルは別売り。
　ふつうの AVケーブルより HDMI をつけてほしかった。

　Full HD の動画は、1本最大29分（4GB）まで。
　動画の作例は YouTube などにいくつか上がっているが、
　静かな場面では AF やズームのノイズ音が入る。
　これはまあ最初からわかっていたので妥協した点。