三宅さんの司会はさすがだが、
いろいろな意見を聴いていて思ったのは、
日本社会は大きな変化点に来ているようだということ。
現状が悲惨でジリ貧なのは事実だと思う。
しかし、どこに根源的な問題があるのか?
基本的な問題点は、日本の産業構造のように思われる。
これまで、製造業中心で右肩上がりでやってきた。
正社員優遇制度、企業による職能教育、
終身雇用への志向性、
ほとんどすべての制度やメンタリティが、
それに向けてチューニングされている。
生産・労働側だけではなく、
消費の構造も、たとえば40歳から50歳で
大きなピークを持つというように、
これまでの賃金構造に即した形になっている。
こうしたバランスをかなり変える時期なのだろう。
日本でしか作れないものはほとんど無くなって来ている。
超高付加価値製品以外は人件費=生活コストが
安いところで作るのは自然なことだ。
サービス業なら個人営業の職種も多い
理容・美容、各種医療・健康、翻訳、
教育、各種コンサルティング、・・・
だから、緊急避難的な対症療法は必要としても、
雇用だけをいじっても駄目ということだ。
日本の社会構造(産業構造、消費構造)、
メンタリティをすべて同時に変えてゆかなくては
だめなのだろう。
一部だけを変えることは不適切だが、
どこからか変えないことには始まらない。
どこからどう変えてゆくのか???
そこが誰にもわからない。
これだけ大規模な変化だと、
大きな視点から設計できることは
あまり多くはないような気がする。
民間企業、労働者個人、公的セクター、
それぞれが連携しながら工夫してゆく中で、
地すべり的に変化してゆく、
しかなさそうだが・・・
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