木彫りの鳥の独り言

ちょい悪爺の懺悔録

令和3年夏

2021年09月04日 | 独善偏見音楽鑑賞記
"赤とんぼ変わらず来たり安堵かな
 こんにちはお久しぶりです、ほんとにいろんな事が山盛りだった令和3年の夏も終わろうとしています。
まずはオリンピック、コロナ禍の中での強行開催で運営の問題点がより一層鮮明になったような
気がします、祝祭資本主義とでも呼べばいいのか「より豪華に、より感動的に、より多種目に」加えて
IOCトップの時代錯誤王朝風の貴族的尊大さ、ボランティア精神とは真逆の特権階級思考。
全くしらけますよね、私たちの社会が少しずつでも進歩成熟して意識が変化していけばいけばオリンピックも
よい方向に進化していくんでしょうかね、、、
管総理総裁選不出馬との事ですが、この大変な時期に政権トップとして大変な苦労をされたんでしょうが
なんのアドバンテージも得られなかった、失礼な言い方だけど器じゃなかったって事でしょうな。
まさに「苦しさに負けた~、いいえコロナに負けた~、、、」ですな。

さて8月9日、友人の所属するアンサンブル エヴォリュエの第16回演奏会に行ってきました。
実は指揮者の飯沼京子さんのブログを以前からフォローしていたんで、2年ぶりにコンサートを決行
との記事を読み、友人に問い合わせたところ、早速にも招待券を送ってくれたので有り難く
行かせてもらった次第、台風の影響で鉄道ダイヤの乱れなど有り何やら心落ち着かずだったのですが
幕が開いてステージが始まると久々の生のステージの感動に一気に引き込まれあっという間の2時間
が過ぎました、宮沢賢治「宮沢賢治の最後の手紙」谷川俊太郎「たかおくくろうか」北原白秋「柳の佐和利」
等当日プロの全曲を作曲した千原英喜さんにちなみ「ちはらづくし」と名うたれたコンサートの構成、選曲
はすばらしく、何よりもアンサンブル エヴォリュエの歌唱力が2年前に聴いたときより格段に進歩している
と門外漢の私にもはっきりと感じられたのは驚きです実に素晴らしい芸術でした、団員として研鑽を重ねて
来た友人に大ブラボーです!

気になるのは行譜くんのジャズコンサート、今年もないのかな、、、。
私事ですが、ワクチンも2回接種したので8月17~21日まで九州へのツアーに妻と参加したのですが
天候に恵まれず伊丹空港出発の飛行機に搭乗時から鹿児島空港の天候次第ではひきかえしますと脅され
結局、最終日の帰路につく頃ようやく雨が上がった位でこのツアー最強の雨男と雨女の集まりだったようです。
高千穂峡で見た緒川の滝なんて本来は白糸の滝みたいな楚々とした風情のはずがナイヤガラの滝みたいな
豪快な眺め、災害級の大雨がもたらした奇観でありました。
天岩戸神社に参拝し天照大御神がお隠れになられたので諸神が集まって談合したと言う河原に向かう川沿いも
ごうごうと激流の音に包まれ非日常の体験でした、そんな中で感じたことは天岩戸伝説に込められた
素朴な女性賛美やおおらかな多神容認の精神が遙かな昔より私たちの文化の根っこに受け継がれてきて
いるんだなという思い、八百万の神様がいたっていいじゃないのというのは汎地球的になって欲しいと
思いますね、切に、、、
先日の米軍のアフガン撤退のニュースに接してその思いが特に強くなりました、アラー絶対、名誉 恥
復讐は一体のものなんていう文化は今後とも気の遠く成る程続くんでしょうな、ため息です。

 "校庭に一羽のカラス秋の夕
雨の合間を縫って行く日課のウォーキングの道すがら、中学校のグラウンドもクラブ活動自粛のせいか
誰もいません、早く以前のような活気に満ちた校庭に戻ってほしいものです。

さて音楽の話ですが
ウラジーミル・ユロフスキー指揮 ロンドンフィルのマーラー4番と8番を聴きました、、、
これが新鮮で、特に4番は出だしの部分から今まで聴いてきたなんとなく素朴なそれとは違って
豪華絢爛な感じ、まさにタワーレコードの惹句みたいにオペラアリアを思わせるような演奏
最後まで総天然色スペクタクル巨編みたいで、音楽表現の面白さを再発見しました、同じメンツの
8番はごく普通の印象なのに、、、

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