飽きてきたから、おばぁ珠。それは困る。

何時ものように朝を迎え、慌ただしく準備して始まる一日。

今朝もご飯を食べてくれた、、、
ほっ、、、良かった。

毎日食べてくれるかな？
飲んでくれるかな？

与える度に思う。
日増しに強く感じる不安要素があるからだ。
それは追い追いと。

普通に食べてくれる、飲んでくれることが
こんなにも、嬉しく、安心するとは。

生きることは、食べること。
生きることは、飲むこと。
逆も然り。
空の向こう。
何処か違う場所でも、そんな思いを抱きながら
愛犬を見つめる飼い主がいる。
食べてちょうだい。飲んでちょうだい。
祈るような思いで見つめる。

おばぁ珠。
真水を一切飲まない。
鳥ササミスープを水の代用に。
もう半年以上になる。
身体に良いとは思えない、しかし飽きずに飲んでくれてた。

ここに来て、飼い主に焦りが。
今日はササミ汁飲んでくれない。
大好きなカボチャを溶いたのも、飲んでくれない。
なのに、、、
大量のおしっこは出る。

オヤツを水に溶いたりで凌ぐ。

今夜は、使用したくない豚肉で出汁をとる。
鳥より灰汁と油が凄い。

珈琲を毎日ドリップして飲んでいたが、
紙フィルターが油と灰汁を取り除くのに
身近なもので使えそう。

豚、、、なんとかペロペロしてくれたが、
明日には分からない。

食欲はあった。
ペロリ完食。

水分、、、どうしよう、、、。

飽きてきたのか、腎臓病特有の嗜好が変わったのか、、、



夜の散歩にて。
おばぁ珠の背中を見つめ、語りかける。
おばぁ珠よ。身体にどんな変化が出たのだ。
腎臓病が進行してきたのか。

おばぁ珠よ、教えておくれ。
何なら飲んでくれるんだい？

散歩や食事はいつもの調子なんだけどな。

今日もありがと、おばぁ珠。

明日は飲んでくれますように。
豚汁だけどね。

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