キョロキョロと
僕は周りを見渡した
「どこだろう」

ずうっと我慢してるから
集中力がかなり
散漫になっている
迷っているうちに
店員が注文を取りに来た
「天津飯大盛り」
「担々麺の大盛り」
「豚骨担々麺の大盛り」
おいおい
みんな
あんだけ
食べといて
まだ
大盛り
だべるのかよ

お前ら

凄いよ

でも
そんなこと言っている僕も…



「天津麺の大盛り」
を注文した

注文が繰り返され
店員が振り返った時
「すいません
御手洗い
どこですか
」
チャンス
とばかり
目的の場所を聞いた
「あちらです」
店員は振り返りもせず
指差した

「まじでぇ
」


指の先を目で追うと
扉の前に人が立ち
他にもソワソワしている人が数人いた


「しゃあない
待つか」

雑談をしながら
チラチラとトイレ
の方に意識を傾ける
「今だ
」
完全に
人が途切れ
中の人が出てこれば
用は足せる
話もそこそこに立ち上がり
僕は
扉の前で待ち伏せをした
いよいよ
その時がきた
シャーと勢いよく水の流れる音がなり
ガチャガチャと鍵を開ける音がする
僕は近付き過ぎていたドアから半歩足を後ろに戻しスペースをあけた
ドアのノブが周り
トイレ
の扉が開くと男が僕を見上げていた
済まなそうな顔をして
顔を下げ
スウッ~と僕の横をすり抜けて行く
その時気がつけばよかったのだが
冷静な判断ができる状態では無かった

蓋を上げ
便座を上げ
さて
いよいよ
と思った
その時…

何かが違う
ところ
どころ
床が光を反射させている

固形物が便器と床にこびりついている」

「えっ
」
床がネチャと靴の底を捕まえる
「もしかしたら
これって
ゲ…」
強引に思考を止め
用事を済ませて
水を流し
扉をあけた


すると
さっきの男が僕の脇の下をくぐり抜け
トイレ
に消えて行った

僕は怒り
を込めて振り返ったが
声には出さず
男を見送るとニュルという嫌な感触を感じながら
歩き出した


「おっと
あれは
」
いい物
発見

ロックオンした
標的の最短距離を行くため
邪魔な物は全てなぎ倒した

椅子を引きずり
着いた先は
なんと
玄関マットだ

これでもか
というほど
そう
もしかしたら
火を吹くんじゃないの

というほど
足の裏をマットに擦り付け
席に戻った
座るとすぐに「天津麺の大盛り」
が届き
足の事を忘れて貪り食った
(やっぱり
体重計
乗るの怖いなぁ…
)
明日
病院に行くせいちゃんに
「写真送ってね
」と約束をして別れた
多分
酔っ払ってるから

忘れてるんだろうなぁ(笑)
とりあえず
楽しみに待ってます



「どこだろう」


ずうっと我慢してるから



迷っているうちに


「天津飯大盛り」

「担々麺の大盛り」

「豚骨担々麺の大盛り」

おいおい









お前ら





でも





「天津麺の大盛り」



注文が繰り返され



「すいません




チャンス



「あちらです」

店員は振り返りもせず



「まじでぇ




指の先を目で追うと






「しゃあない



雑談をしながら



「今だ

完全に




話もそこそこに立ち上がり



いよいよ


シャーと勢いよく水の流れる音がなり


僕は近付き過ぎていたドアから半歩足を後ろに戻しスペースをあけた

ドアのノブが周り



済まなそうな顔をして



その時気がつけばよかったのだが



蓋を上げ








何かが違う

ところ




固形物が便器と床にこびりついている」


「えっ


床がネチャと靴の底を捕まえる

「もしかしたら



強引に思考を止め







すると






僕は怒り








「おっと



いい物



ロックオンした




椅子を引きずり





これでもか











座るとすぐに「天津麺の大盛り」




(やっぱり




明日


「写真送ってね


多分





とりあえず



