gooブログ「曇りのち晴れ」

たべもの歳時記

俳句たべものダイアリー二0一七年一月

一月 一日(日)晴 若水を汲めば今日から年はじめ(若水)
一月 二日(月)晴 黒豆の粒を揃えて幸祈る(黒豆)
一月 三日(火)晴 餅入れてひとまず雑煮の火を止める(雑煮)
一月 四日(水)晴 蜜柑盛り見る見る減って夕暮れる(蜜柑)
一月 五日(木)晴(寒の入り)大根の苦みを加え磯辺巻(大根)
一月 六日(金)晴 歯ごたえも優しく旨く叩き牛蒡(牛蒡)
一月 七日(土)晴 空の晴れて青さの苦く七草粥(七草粥)
一月 八日(日)曇 田作りに金箔の酒福を呼ぶ(田作り)
一月 九日(月)曇/晴(成人の日)芋頭箸を持つ手に言葉なく(芋頭)
一月 十日(火)晴 朱の花に切れば人参福を呼ぶ(人参)
一月一一日(水)晴(鏡開き)鏡餅下げて大小どっち焼く(鏡餅)
一月一二日(木)曇/晴 寒鮃刺し身となれば左右なし(寒鮃)
一月一三日(金)晴 田作りの箸にも固く重の隅(田作り)
一月一四日(土)晴 はたはたの焼けば香ばし口開ける(はたはた)
一月一五日(日)晴(小正月)お汁粉の小豆の溶けて夕餉前(お汁粉)
一月一六日(月)晴 大根の辛み青みと水弾く(大根)
一月一七日(火)晴 若飯の炊かれ際立つ朝厨(若飯)
一月一八日(水)晴 寒苺まるまる熟し水弾く(寒苺)
一月一九日(木)晴 蕪まろく朝仕の水を跳ねのける(蕪)
一月二0日(金)晴(大寒)叩き牛蒡少しかたさが歯にしみる(叩き牛蒡)
一月二一日(土)晴 夜の更けて銀の鱗の石狩鍋(石狩鍋)
一月二二日(日)晴 ずわい蟹紅く目出度く三杯酢(ずわい蟹)
一月二三日(月)晴 鮭巻の甘さに酒の盃すすむ(鮭巻)
一月二四日(火)晴 椪柑のくぼみから剥く皮ふわり(椪柑)
一月二五日(水)晴 鮟鱇鍋突起の小骨鍋の底(鮟鱇)
一月二六日(木)晴 花の無く御形数えて俎の上(御形)
一月二七日(金)晴 蒸し饅頭一口で餡までとどき(蒸し饅頭)
一月二八日(土)晴 新巻鮭潮の香りに身の締まる(新巻鮭)
一月二九日(日)晴 人参の甘さが旨み根の力(人参)
一月三十日(月)晴 大根刻む音より味噌の香りくる(大根)
一月三一日(火)晴 昆布巻の紅の色濃く潮香る(昆布巻き)

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