gooブログ「曇りのち晴れ」

たべもの歳時記

俳句たべものダイアリー二0一八年四月

四月 一日(日)晴 刻み海苔散らして散らし寿司となる(海苔)
四月 二日(月)晴 ほんのりと薫りに酔って桜漬け(桜漬け)
四月 三日(火)晴 つままでも湯色に染まり松葉海苔(松葉海苔)
四月 四日(水)晴 桜餅葉まで苦みを含ませて(桜餅)
四月 五日(木)曇 磯焼の栄螺の蓋と格闘す(栄螺)
四月 六日(金)晴 蓬餅どこか古びたオルゴール(蓬餅)
四月 七日(土)曇 蛍烏賊刺身醤油は濃い口に(蛍烏賊)
四月 八日(日)晴 蓬餅香りの良さを色に見る(蓬餅)
四月 九日(月)晴 独活の香の残るキッチン朝支度(独活)
四月 十日(火)晴 とんとん拍子に行くかしら桜鯛(桜鯛)
四月一一日(水)曇 ふかふかとトランポリンか春苺(春苺)
四月一二日(木)曇/晴 芽かぶとろろ些細な事が気に掛かる(芽かぶとろろ)
四月一三日(金)晴/曇 身を舟に焼けて帆の立つ焼き蛤(蛤)
四月一四日(土)曇 歳なりの記憶噛みしめタラ芽棘(タラの芽)
四月一五日(日)雨/晴 真鶴港眼下に臨み芹のびる(芹)
四月一六日(月)曇 蓬摘む笑顔が見てる水平線(蓬)
四月一七日(火)曇 春みかん二つに割って生ジュース(春みかん)
四月十八日(水)雨 独活の香の灰汁強きほど白きほど(独活)
四月十九日(木)晴 ひじき煮ていつも変わらぬ里の朝(ひじき)
四月二十日(金)晴 フライパンまずはにんにく香ばしく(にんにく)
四月二一日(土)晴 一本の骨を抜かれて桜烏賊(桜烏賊)
四月二二日(日)晴 甘辛く煮られ小鮎の盃上り(小鮎)
四月二三日(月)曇 独活炒め滲む汁気の香るほど(独活)
四月二四日(火)曇 桜海老チャーハンに入れ昼曇り(桜海老)
四月二五日(水)雨 酸っぱさも程よく水雲宵の酒(水雲)
四月二六日(木)晴 ハーブのせ鰆ほっくり焦げも良し(鰆)
四月二七日(金)晴 青竹の田楽二つ浜の茶屋(田楽)
四月二八日(土)晴 振り出しにもどればいつも古茶旨し(古茶)
四月二九日(日)晴 釜揚の越後の蕎麦の白く煮え(釜揚)
四月三十日(月)晴 蜜柑食べひとつがふたつほのぼのと(蜜柑)

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