六月 一日(木)晴 上品に三日月型のメロンの夜(メロン)
六月 二日(金)晴 解禁の川を小鮎の群れ昇る(小鮎)
六月 三日(土)晴 さくらんぼいつもみんなで笑ってる(さくらんぼ)
六月 四日(日)曇/晴 水出汁の新茶今どきティーパック(新茶)
六月 五日(月)晴 玉葱を水に晒して朝が来る(玉葱)
六月 六日(火)曇/晴 屋根覆い枇杷生る古き門の家(枇杷)
六月 七日(水)曇 俎板の上に玉菜をひとつのせ(玉菜)
六月 八日(木)曇/雨 ところどころ水溜りパイナップル(パイナップル)
六月 九日(金)曇 尻尾まで焦がさぬ様に朝の鯵(鯵)
六月 十日(土)曇/晴 ラッキョ漬け歯応えの良く遅き昼(ラッキョ漬け)
六月一一日(日)曇/晴 焼き鯖の鮓にしめれば人和む(鯖)
六月一二日(月)晴 紫蘇ハーブごくごく飲んで一安心(紫蘇)
六月一三日(火)曇/雨 ぎっしりと葉と葉の軋むキャベツもぐ(キャベツ)
六月一四日(水)曇 その姿鮎か山女か岩魚ほど(岩魚)
六月一五日(木)曇/晴 只今と先ずは麦茶を飲み干して(麦茶)
六月一六日(金)曇/晴 書院まで登り冷茶で一休み(冷茶)
六月一七日(土)晴 今日は今日新茶を入れて朝の内(新茶)
六月十八日(日)曇 麦茶煮てほんのり宵の香りして(麦茶)
六月十九日(月)晴 コップより硝子の茶碗麦茶注ぐ(麦茶)
六月二十日(火)晴 何時の間に麦茶のパック台所(麦茶)
六月二一日(水)雨 夕ぐれて安堵の一杯稲荷鮓(稲荷鮓)
六月二二日(木)晴 とろろ昆布ふんわり溶けるお味噌汁(とろろ昆布)
六月二三日(金)晴 冷奴箸の先まで気を持たせ(冷奴)
六月二四日(土)晴 紫蘇の葉の伸びて夕べの薬味摘み(紫蘇の葉)
六月二五日(日)晴 帆立貝開けば船出浜の風(帆立貝)
六月二六日(月)曇 あわび焼く網にでこぼこからの皿(あわび)
六月二七日(火)晴 赤茄子と言えど青黄ミニトマト(赤茄子)
六月二八日(水)雨 梅干しの朝粥啜る外は雨(梅干し)
六月二九日(木)曇/晴 喉ならし二杯目の麦茶飲み干す(麦茶)
六月三十日(金)晴 生ビール女でも飲む大ジョッキ(生ビール)
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