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曇りのち晴れ

俳句ダイアリー二0一八年十二月

十二月 一日(土)晴 朝の陽に木立は燃えて年尽きる
十二月 二日(日)晴 ほんのりとしずかに明ける冬はじめ
十二月 三日(月)晴 今年こそ今年こそはと年暮れる
十二月 四日(火)晴 オルゴール螺子が壊れて冬鏡
十二月 五日(水)晴 真実か闇の仮面が年の果て
十二月 六日(木)雨/曇 冬の雨ベンチに残る誰の傘
十二月 七日(金)曇/晴 どこからかジングルベルの乗換駅
十二月 八日(土)晴 朝風が忘れ花からこぼれ出る
十二月 九日(日)晴 銀杏散る光りささやく大通り
十二月 十日(月)晴 ひとひらの落葉に朝の風きらり
十二月一一日(火)晴 冬ざれた空よりしらむ朝が来る
十二月一二日(水)曇 子等の声ジングルベルと走り去る
十二月一三日(木)晴 リース下げサンダルが降りる夢の町
十二月一四日(金)晴 山茶花の屋根より高く路地の隅
十二月一五日(土)晴 北風がとうとうビルの町はしる
十二月一六日(日)晴 風にゆれ風に輝く大枯れ木
十二月一七日(月)雨/曇 冬の雨アスファルトの町の沈黙
十二月一八日(火)晴 枯葉散る光る火の粉の朽ちるほど
十二月一九日(水)晴 金箔の銀杏剥がれて空の際
十二月二十日(木)晴 改札で手袋はずすメトロ駅
十二月二一日(金)晴 アスファルト歩道の隅の初氷
十二月二二日(土)晴 靴底の音に気が付く初氷
十二月二三日(日)晴(天皇誕生日) 若者の波をかき分け聖樹まで
十二月二四日(月)曇/晴(イブ) 星宿るポインセチアの都庁街
十二月二五日(火)晴(クリスマス) クリスマス朝陽を享けて幸祈る
十二月二六日(水)晴 冬空の風穏やかに北ひらく
十二月二七日(木)晴 極月を余す数日今朝晴れる
十二月二八日(金)晴 極月の脳裏の闇に自問自答
十二月二九日(土)晴 歳の瀬の風に押されて肩すくむ
十二月三十日(日)晴 数え日の町を風笛吹きすさぶ
十二月三一日(月)晴 大晦日どこまで晴れて明日を呼ぶ

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