gooブログ「曇りのち晴れ」

たべもの歳時記

俳句たべものダイアリー二0一八年十二月

十二月 一日(土)晴 夕まぐれ冬の干し芋裂いて食む(干し芋)
十二月 二日(日)晴 鍋焼きの噴いて煮詰まるふやけうどん(鍋焼き)
十二月 三日(月)晴 どんなことあっても明日おでん煮る(おでん)
十二月 四日(火)晴 一生が背にのしかかる大根洗う(大根)
十二月 五日(水)晴 鰤大根箸から解れタレ甘く(鰤大根)
十二月 六日(木)雨/曇 クリスマスケーキに見とれ商店街(クリスマスケーキ)
十二月 七日(金)曇/晴 パイの中ほくほくシチューに夜会更け(シチュー)
十二月 八日(土)晴 根深汁啜り故郷の星かなた(根深汁)
十二月 九日(日)晴 蒸し饅頭かめば肉まんほっくはく(蒸し饅頭)
十二月 十日(月)晴 芋煮鍋北の訛りの沁みるゆげ(芋煮鍋)
十二月一一日(火)晴 沢庵漬けパックで買って町の妻(沢庵漬け)
十二月一二日(水)曇 水弾く葉ごとに軋む冬菜解く(冬菜)
十二月一三日(木)晴 国々の聖菓ならべて商店街(聖菓)
十二月一四日(金)晴 大根がゴツゴツ煮えて窓くもる(大根)
十二月一五日(土)晴 両の手でカップ抱えてホットドリンク(ホットドリンク)
十二月一六日(日)晴 煮込まれ煮込まれ人参スープ朝の内(人参)
十二月一七日(月)晴 納豆を音たて啜る朝の粥(納豆)
十二月十八日(火)晴 紫大根刻み鮮やか今朝の空(紫大根)
十二月十九日(水)晴 一文字を板に刻んでリズミカル(一文字)
十二月二十日(木)晴 酢で和えて身の紅しまるずわい蟹(ずわい蟹)
十二月二一日(金)晴 鍋かしら冬菜あれこれ厨房に(冬菜)
十二月二二日(土)晴 路地裏におでん煮詰まり星まばら(おでん)
十二月二三日(日)晴 聖菓にも平和の祈りクロ―バル(聖菓)
十二月二四日(月)晴(イブ) 瞳には夜景の映るホットワイン(ホットワイン)
十二月二五日(火)晴(クリスマス) 柔らかなシューの聖菓に夜の星(聖菓)
十二月二六日(水)晴 朝漬けの蕪に真っ赤な鷹の爪(蕪)
十二月二七日(木)晴 大根の辛さ目鼻に染み返る(大根)
十二月二八日(金)晴 蜜柑剥く変らぬ癖に母笑う(蜜柑)
十二月二九日(土)晴 タレ染みる皮に甘みの冬鰻(冬鰻)
十二月三十日(日)晴 糠漬けの蕪を洗えば指の皺(糠漬け)
十二月三一日(月)晴(大晦日) 何度でも何度でも煮ておでん鍋(おでん鍋)

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