曇りのち晴れ
2月11日(月) 曇り 背を押され何を急くのか梅の坂 ミネストローネ弱火に溶けて春野...
曇りのち晴れ
2月12日(火) 曇りのち晴れ 梅香にはれて乾いた町の空 菜の花を笊に冷まして朝が来...
曇りのち晴れ
2月13日(水) 曇り 冴え返る空はしらじら朝の色 焼き海苔のほんのり青く朝ひかる(...
曇りのち晴れ
2月14日(木) 晴れ 早春の大地に産く風さやか 海苔粗朶に夕陽の落ちて浪ひかる(海...
曇りのち晴れ
2月15日(金) 曇りのち晴れ 遠のけば尚懐かしく梅の春 白魚の真っ新な目の何語る(...
曇りのち晴れ
2月16日(土) 曇りのち晴れ 夕ぐれてぼんやり町は朧めく 薇の産毛の光る朝の水(薇...
曇りのち晴れ
2月17日(日) 曇りのち晴れ 白梅に隠れて低く屋根に鳥 湯気に身の骨より白く蒸鰈...
曇りのち晴れ
2月18日(月) 晴れ 梅香るあの角曲がり迷い道 草餅のあんこしみじみ午後のお茶(草...
曇りのち晴れ
2月19日(火) 曇り 春浅く首をすくめてマスク行く 菜の花の甘酸っぱさも味噌で和え...
曇りのち晴れ
2月20日(水) 晴れ 咳ひとつ寒の戻りと衿を立て 楤の芽の衣ほぐれて醤油色(楤の芽)