小五くらいの時(60年前)、家はまだ田を作っていた。記憶では八反ほど。
当然に手伝いはしていたが・・・大概のことは出来ていた記憶があるがあくまで記憶の中だけ。
その中で一番困って怖かったの事がある。といってもかなり平気でやってのけたのだが。
父が先に田んぼへ行っていて、〇〇時になったら牛を連れてこい・・・Σ(・□・;)
父ちゃん、牛なんて引っ張たことないよ・・・
引っ張るな、後ろからサシ、サシと手綱を持っていればいい。
ばってん、路を曲がるときはどうすると?
牛が知っとう・・・
とだけ言われて、角がにょっきり生えている大きな黒牛の手綱を柵から外すと、ぎょろりと目玉が私を竦ませたが、勝手に歩き始めたので後ろから手綱を持って従っていった。
途中の狭い石橋で自転車で来るおじさんとすれ違うのだが・・・おじさんがびっくりして自転車を降りて、私と牛を見ている・・・
なんとか田んぼに着くと・・・おぉ、ようやった。
これ真実なんですが、数年に一度くらいは思い起こして、よく牛が暴れたりしなかったものだと。
今は軽トラやトラクターの時代ですが、わが家はその一二年後に田畑を売る羽目になります。
それは、新設の高校と西鉄バスの営業所の敷地用としての譲渡です。
それまでの食糧難から抜け始めて、世の中は、新たな経済の時代へと進み始めていましたんですね。
しかし、牛さんの後ろで持つ手綱は、持っているだけでした・・・今思うと大汗ですね(笑)
最近はこんな話が何故か多くて、俳句モードにはまったくなりません。
来月の締切りと句会のことなど、これっぽっちも頭に無いのが心地よいです。
ここしばらく暑いですし、夜になっても頭がボーっとして昔のことばかり浮かびます。
今夜も少し弾いて寝ます