あなたへの賀状書くとき一行の 列のゆがみに息止めて吐く 今年は手書きでと思っているので...
いつかまた決まり言葉の別れにも 寒き星見て君はうなづく ようすけ
いく筋の歩道に水の跡を踏み ポインセチアの赤好きと言う
降るときの傘を問われて冬の雨 流したきもの身にあると言う
一片の聖夜の菓子に添えてみて 金色にするフォークさびしく
炊き上げてしみじみという小松菜の 晩くもどりて香を噛みしめる
ジャズの音に足の爪抓む小指から くすり指へと膝高く抱き よいお年をお迎えください