浜松ボードゲーム同好会

ウォーゲームを中心に、電気を使用しない系のゲーム全般をプレイしています。

2022年6月ウォーゲーム定例会の報告

2022-06-12 09:41:39 | 報告
参加者は2名。

「War for America: The American Revolution, 1775-1782」(Compass Games)
感想:
期待のアメリカ独立戦争のゲーム。
カナダからフロリダの東海岸とカリブ海を含むフルマップ2枚の大作。
ポイント・トゥ・ポイント方式で美しいグラフィックのマップ。
コンセプトは良いのですが、色々と問題点が多い作品でした。

指揮官の活性化時にダイスを振り、指揮値を超えた場合のみ移動力が半減します。指揮値は4や5の値が多く失敗の確率が低いのに加えて、ポイント・トゥ・ポイント方式のマップで目的地までの移動力をそれほど必要としていません。もちろん、戦略的に大きく移動したい場合には影響しますが、植民地軍は色々な所で徴兵できるし、英軍は船で移動できるので、それほど重要ではありません。
重要性が低いのに、毎度ダイスを振るのは微妙な感じです。

戦闘に関しですが、戦力のコラムでダイスを振って相手が失う戦力を決めるファイヤーパワー方式ですが、修正の最大値制限がないのに、2D6で12までしかコラムがありません。なので、+7とかでダイスを振ると、5+で最大値に達してしまいます。そうすると同じ戦力同士で戦った場合に、4以下を出してもらわない限り、攻撃側が敗北してしまいますし、戦力の差がコラム違いになると多い方が圧倒的に有利になります。

50枚以上のカードが用意されているのですが、1年で3枚しか引けません。
イニシアチブで同点だと追加で1枚引けるのですが、発生がランダムです。
1年が6つの季節に分かれていて、1つの季節で最大4回のアクションが行えるのに対して、カードが補充されるタイミングが少なすぎます。
カードの効果がランダムイベント程度で考えらているなら、それでもいいかもしれませんが・・・(それならランダムイベントの方が良い)
今回は2年ほどプレイしましたが、イニシアチブが同点でカードを引いたのは2回だけでした。(つまり双方のプレイヤー合わせて16枚しか引いていない。しかも年が変わる時に捨て札もシャッフルされる)

英文のルールも表記の揺れがひどく、ルール自体洗練されていない印象です。
デザイナーがテストしてこれでいいと思った時の頭の中のルールでプレイしたいと思いました。







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