過去 ピース日記 2 2021年5月12日 浜松市平和委員会「浜松市の自衛隊への情報提供についての申し入れ」 20210714
浜松市長 鈴木康友 様
2021年5月12日
浜松市平和委員会
浜松市の自衛隊への情報提供についての申し入れ
コロナ禍のなかでの浜松市民の命・平和・安全をまもる自治体の皆様ご苦労さまです。私たちは市民の平和・命・安全をまもるための自主的行動をおこなっている浜松の住民団体です。
これまで浜松市では、自衛隊は入隊適齢期の住民名簿を実際に役所に来て閲覧し書き写していたはずです。ところが2020年度から浜松市が、自衛隊に名簿をつくってあげて「電子媒体」で提供するようになったと聞きました。
自衛隊法97条では「都道府県知事及び市町村長は、政令で定めるところにより、自衛官及び自衛官候補生の募集に関する事務の一部を行う。」としていて、その「政令」、自衛隊法施行令120条で「防衛大臣は、自衛官又は自衛官候補生の募集に関し必要があると認めるときは、都道府県知事又は市町村長に対し、必要な報告又は資料の提出を求めることができる。」としています。つまり、「防衛大臣は・・・求めることができる」が、自治体の側の募集協力義務規定はありません。ましてや電子媒体での名簿提供義務は自治体にはありません。
また2021年の現在、国や自治体や民間企業の個人情報の扱い・保管・やりとりには、かなりの注意が必要な時代になっていると思います。
以上のことは自衛隊への賛否とはまったく別の、すべての市民と自治体の問題と考えます。よって、以下の点について浜松市の見解を回答してください。
申 し 入 れ
1、 住民基本台帳から抽出した名簿の自治体による一括提供は現代の情報モラルに反するこ とだと私たちは考えますので、検討し中止してください。
2、 「適齢期住民名簿の電子媒体での一括提供」をしている項目は何なのか。名前・住所 ・性別・電話番号など具体的に教えてください。各年度別の人数も教えてください。
3、 住民基本台帳の閲覧・書き写しから「適齢期住民名簿の電子媒体での一括提供」に変 わったのは、なぜですか。浜松市内部での検討の過程と、自衛隊など外部との交渉の 具体的やりとりを市民に公開してください。
4、 データを「自衛隊」がどのように使っているのか、その後のデータ抹消がきちんとお こなれているのかも含めて、浜松市として調査し発表してください。
5、 個人情報を自衛隊に毎年提供していることを「広報はままつ」などで全市民に公表し てください。
6、 情報を提供される個人・保護者に事前に通知し、その承諾を得てください。
7、 情報を提供される個人・保護者による事後の抹消申し出・取り消しができるようにし てください。
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