ツバメは戻ってこないで

写真は2019年のものです。

『燕はもどってこない』の小説を読んだりドラマを観たりしているさなか、我が家の周辺にもツバメが飛び交う季節になっていました。

でも、正直困るんですよね。

6年ほど前から我が家の玄関先にツバメが巣を作りだしまして。

さいしょは家族でよろこんで、雛の孵るのを待っていました。めでたく4羽の雛鳥が誕生したのは翌年で、ツバメの親はかいがいしくお世話をしていました。

が、ある朝、数十羽のツバメが家の周りの電線に集結し、叫ぶように集団で鳴いていたと思ったら、巣がカラスに襲われて雛が全滅していたのです。

玄関先に雛の産毛や血が落ちていて衝撃でした。

その後も数回、卵の時点で襲われたりしていて、あるときは卵の殻と黄身が落ちていてショックでした。

そんなこんなで悲しく、外壁塗装のとき綺麗にしてもらって数年は来ていなかったのですが。

今年また巣を作りはじめており…。

でも、うちは何処からも見通しがよく、またカラスに襲われるのは分かっているのです。

なので悪いけど少し巣が出来ると夫が壊しています。ここは駄目だよ…とわかってもらいたい。

ですが、まだ名残惜しそうに周辺の電線から観ているので申し訳ないような迷惑なような、どうにもやるせない気持ちになっています。

未来あるもの、だったはずが - 花日和　Hana-biyori