「羊と鋼の森」
ピアノの新米調律師が成長していく物語。
なぜタイトルに羊があるのか読むまでわからなかったけど、
本を読んですぐにわかりました。
ピアノに羊毛が使われているとは知りませんでした
「羊のハンマーが鋼の弦を叩く。それが音楽になる」(文中より)
昔、妹がピアノを習っていて、
家には中古のアップライトピアノがあり、
時々調律してもらっていたことなどを思い出しながら読みました。
主人公はプロが調律している様子を見ながら、
ピアノの音を聴きながら、
森の景色を思い浮かべる…。
森の描写が出てくる度に、
じ~んとする。
自分の知っている森を心に感じながら。。
そういうことができるから、
読書が好きです
(宮下奈都著 文藝春秋)