「ツバキ文具店」
鎌倉を舞台に
文具店と代書業を先代から引き継いで営んでいる女性の物語。
鎌倉が舞台というのは本のページをめくるまで知らなかったが、
昔何度か行ったことがあり、
住みたいと思うほどに好きな場所なので
それだけで話に入りこむのが早かった。
表紙裏には
ほのぼのとした手書きの鎌倉案内図。
出てくる場所をこの地図で確認しながら、
住人になった気分を味わう。
主人公 鳩子(ポッポちゃん)の日常や鎌倉に住む人々との
温かい交流。
そして、公にはしていない代書業の依頼によるエピソードなど、
どれも静かに感動でき、
ず~っと読んでいたいと思える本でした
(小川糸著 幻冬舎)