あたしが好きなものに、海外ドラマ・映画と
いうのがあるんですけども。
終わってからもう時間が過ぎているのに、こ
れはやっぱりすごいと思っている作品が、
「ER」です。
(ネタバレしてますのでご容赦!)
初期から直近まで。
確か15シーズン続いた作品。
初期の作品は、視点も新しく、見るだけで
新鮮でした。
シーズンを追うごとに、んー、医療関係者も、
ここまで病むのかーセックス依存でしょー、
とも思う展開が、手を変え品を変え続いてて、
にしては、小児性愛とか虐待への視線は厳し
い。大人の依存問題は、大人扱い(自己責任)
と言いたいがごとくの描かれ方をしてました。
扱ってきたのはかなりの場合、
延命の問題、臓器移植の問題、各分野での
依存症の問題、P.T.S.D.の問題、銃の問題。
同性愛者の問題と、HIV陽性の問題、
移民問題等、いち早く展開されて、凄いなと。
「通訳!」と言えば初期の頃はスペイン語。
その後、中国語も。
出演者も、国際色豊か。
肌の色、国籍、その多様性。ここまでリアリ
ティに即した番組は、そうないと思う、とい
うか、この番組で通過してきた課題は、その
後の様々なアメリカのTV番組や、その番組出
身の役者さんの器を変えていったと思います。
※無料のBSチャンネルで、DLifeという(つま
るところディズニー・チャンネル)がありま
すけれど、そこで展開している番組のベース
などを観ていると、やっぱりERって凄い番組
だったんだと思います。
Dlifeさんで、これWASPだわーと思うのは、
「NCIS」「Hawaii Five-O」かな。
韓国系のドラマはあまり観たことがないので、
(多分あたしのヒネクレです。恋愛ベースが
異性愛前提じゃーないのーという先入観があ
る)語れませんが、The Good Wifeの韓国版、
などは、もっと早く気づいていれば、観たか
もしれません。
差別偏見の現場を容赦なく物語に折込み、そ
れがどう展開していくのかも、かなりリアル
に描き続ける。
アフリカ(これは、自分の勉強不足以外の何
物でもないのですが、アフリカのどこが、ど
ういう背景で戦地となり難民キャンプが張ら
れてしまったのかを棚上げして、アフリカの、
と、言っております。)主に、コンゴ紛争の
難民キャンプが登場します。劣悪な環境で、
ERのドクターたちの一部は、そこで何かを得
ようとしている。というか、価値観を揺さぶ
られることを欲している者を描き続けました。
薬物依存や、アルコール依存等は、依存に走
る前提や、仕組みを説明するストーリーテリ
ングがありますね。必ず。
不条理な問題は、常に、「レイプ」と「虐待」。
虐待される弱者は、ここにこのようにいる、と
いうことも伝えるエピソードもあります。
同性愛者が患者であれ、職員・医師であれ、カム
・アウトの有無を問わず居るという設定も早かっ
た。
(ローラ・イネス演じるケリー・ウィーバーの変
遷は、とても興味深かったです。)
破滅的な行為で登場してくるのは、攻撃型では、
かなり多くのケース男性。受動的な存在としての
多くは、女性・こども。
常に大きく横たわらせるストーリーは、一つは、
ノア・ワイリー演じるジョン・カーターの成長。
思い返せば、シーズン前半は、ジュリアナ・
マルグリース演じるキャロル・ハサウェイと、
ジョージ・クルーニー演じるダグ・ロスの恋愛
変遷。後半は、ジョンも絡むんですけれど、結
局最終的には、ゴラン・ウィシュニック演じる、
ルカ・コバッチュと、モーラ・ティアニー演じ
るアビー・ロックハートの恋愛変遷、最後は、
打ち止めって感じで、パーミンダ・ナーグラ演
じるニーラ・ラスゴートラのあまりにも初期の
ダグ・ロス並の不安定感(とにかく、色んな人
と寝る……)が、プラトニックな同居生活を続
けたシェーン・ウェスト演じるレイ・バーネッ
トのもとに行き、終了という。
カーターが去ったあとのERの視聴率は、格段に
落ちたそうです。
最終シーズンに出演した彼もまた、成熟した、
カッコいいヒーローではなく、一度はカウン
ティー総合病院のERで受けた不条理な暴力に
よって傷つけられ、一つになった腎臓の体が、
アフリカでの医療活動の中で残りを病むこと
となるという、ケン・ローチが映画にしそう
な形を取ります。
どんな番組も、
あぁ、これ、ERであったネタだわ。
そう思うことが多いですねぇ。
医療ドラマでは特に。
「コード・ブラック」は、少し期待をしていたん
ですけど、同じような時期に、同じ役者さん
が、レズビアンで、身ごもっているっていう
出演が重なって、「え゛」って感じでしたし、
「シカゴ・ファイヤ」も、なんかこう、あた
しの中では、深みがない感じで。
結局ERのに戻ってくるという。
でも、総じて言えるのは、今いる場所が終身続
くというのではなく、通過点であるものだよ、
といった達観です。
役者が降板するから総せざるを得ないんでしょ
うけれど、そこにリアリティを感じます。
++++++++++++++++++++
こじつけなんですけどもね。
話を、今の自分に置き換えて、ここが通過点
だとすれば、次は何処で、どうなるのか、と
考えあぐねている自分を、どこかで重ね合わ
せて見ていると思います。
でも。
そんな事を言うには、もう遅いお年頃になって
しまっておりますが。
++++++++++++++++++++
ER 15 years
いうのがあるんですけども。
終わってからもう時間が過ぎているのに、こ
れはやっぱりすごいと思っている作品が、
「ER」です。
(ネタバレしてますのでご容赦!)
初期から直近まで。
確か15シーズン続いた作品。
初期の作品は、視点も新しく、見るだけで
新鮮でした。
シーズンを追うごとに、んー、医療関係者も、
ここまで病むのかーセックス依存でしょー、
とも思う展開が、手を変え品を変え続いてて、
にしては、小児性愛とか虐待への視線は厳し
い。大人の依存問題は、大人扱い(自己責任)
と言いたいがごとくの描かれ方をしてました。
扱ってきたのはかなりの場合、
延命の問題、臓器移植の問題、各分野での
依存症の問題、P.T.S.D.の問題、銃の問題。
同性愛者の問題と、HIV陽性の問題、
移民問題等、いち早く展開されて、凄いなと。
「通訳!」と言えば初期の頃はスペイン語。
その後、中国語も。
出演者も、国際色豊か。
肌の色、国籍、その多様性。ここまでリアリ
ティに即した番組は、そうないと思う、とい
うか、この番組で通過してきた課題は、その
後の様々なアメリカのTV番組や、その番組出
身の役者さんの器を変えていったと思います。
※無料のBSチャンネルで、DLifeという(つま
るところディズニー・チャンネル)がありま
すけれど、そこで展開している番組のベース
などを観ていると、やっぱりERって凄い番組
だったんだと思います。
Dlifeさんで、これWASPだわーと思うのは、
「NCIS」「Hawaii Five-O」かな。
韓国系のドラマはあまり観たことがないので、
(多分あたしのヒネクレです。恋愛ベースが
異性愛前提じゃーないのーという先入観があ
る)語れませんが、The Good Wifeの韓国版、
などは、もっと早く気づいていれば、観たか
もしれません。
差別偏見の現場を容赦なく物語に折込み、そ
れがどう展開していくのかも、かなりリアル
に描き続ける。
アフリカ(これは、自分の勉強不足以外の何
物でもないのですが、アフリカのどこが、ど
ういう背景で戦地となり難民キャンプが張ら
れてしまったのかを棚上げして、アフリカの、
と、言っております。)主に、コンゴ紛争の
難民キャンプが登場します。劣悪な環境で、
ERのドクターたちの一部は、そこで何かを得
ようとしている。というか、価値観を揺さぶ
られることを欲している者を描き続けました。
薬物依存や、アルコール依存等は、依存に走
る前提や、仕組みを説明するストーリーテリ
ングがありますね。必ず。
不条理な問題は、常に、「レイプ」と「虐待」。
虐待される弱者は、ここにこのようにいる、と
いうことも伝えるエピソードもあります。
同性愛者が患者であれ、職員・医師であれ、カム
・アウトの有無を問わず居るという設定も早かっ
た。
(ローラ・イネス演じるケリー・ウィーバーの変
遷は、とても興味深かったです。)
破滅的な行為で登場してくるのは、攻撃型では、
かなり多くのケース男性。受動的な存在としての
多くは、女性・こども。
常に大きく横たわらせるストーリーは、一つは、
ノア・ワイリー演じるジョン・カーターの成長。
思い返せば、シーズン前半は、ジュリアナ・
マルグリース演じるキャロル・ハサウェイと、
ジョージ・クルーニー演じるダグ・ロスの恋愛
変遷。後半は、ジョンも絡むんですけれど、結
局最終的には、ゴラン・ウィシュニック演じる、
ルカ・コバッチュと、モーラ・ティアニー演じ
るアビー・ロックハートの恋愛変遷、最後は、
打ち止めって感じで、パーミンダ・ナーグラ演
じるニーラ・ラスゴートラのあまりにも初期の
ダグ・ロス並の不安定感(とにかく、色んな人
と寝る……)が、プラトニックな同居生活を続
けたシェーン・ウェスト演じるレイ・バーネッ
トのもとに行き、終了という。
カーターが去ったあとのERの視聴率は、格段に
落ちたそうです。
最終シーズンに出演した彼もまた、成熟した、
カッコいいヒーローではなく、一度はカウン
ティー総合病院のERで受けた不条理な暴力に
よって傷つけられ、一つになった腎臓の体が、
アフリカでの医療活動の中で残りを病むこと
となるという、ケン・ローチが映画にしそう
な形を取ります。
どんな番組も、
あぁ、これ、ERであったネタだわ。
そう思うことが多いですねぇ。
医療ドラマでは特に。
「コード・ブラック」は、少し期待をしていたん
ですけど、同じような時期に、同じ役者さん
が、レズビアンで、身ごもっているっていう
出演が重なって、「え゛」って感じでしたし、
「シカゴ・ファイヤ」も、なんかこう、あた
しの中では、深みがない感じで。
結局ERのに戻ってくるという。
でも、総じて言えるのは、今いる場所が終身続
くというのではなく、通過点であるものだよ、
といった達観です。
役者が降板するから総せざるを得ないんでしょ
うけれど、そこにリアリティを感じます。
++++++++++++++++++++
こじつけなんですけどもね。
話を、今の自分に置き換えて、ここが通過点
だとすれば、次は何処で、どうなるのか、と
考えあぐねている自分を、どこかで重ね合わ
せて見ていると思います。
でも。
そんな事を言うには、もう遅いお年頃になって
しまっておりますが。
++++++++++++++++++++
ER 15 years